2011/09/10

第7回 TWO MIX☆

かつて松浦亜弥ちゃんが歌ったのは、

「キュートなのセクシーなのどっちがタイプよ?」って事です。



東京国立博物館2008年「大淋派展」展覧会の図録で、淋派により代々続く風神雷神図屏風を見る。やっぱり俵屋宗達が一番迫力があって尾形光琳の模写したやつはちょっと親しみやすいよねという話を家庭でしていた。

そんで、ほとんど関係はないんだけど人知を超えてるものの強大なフィクションみたいなものを冗談にするのって、面白いのかつまんないのかと言ったら全然わからない。面白いのかもしんない。よくわかんない。尾形光琳がどうとかではまったくなくて。

J・シュトラウスとワーグナーを無理矢理に並べて比べてみると、J・シュトラウスは酒飲めて騒げりゃいいで人生楽しいけどあまりにあっけらかんとしてる。まるでクラスメイトの女の子のように親しみやすいアイドルに刺激が足りなくなって、仏像とか見るグラビアンな魂?=ワーグナーによる抗いがたい神の支配だとかドイツ製の軍用ブーツで頭をぐいぐい踏みにじられているような衝撃、感覚に訴えかける力にはかなわないという感じに似てる。あとなんか面白いこと言おうとしたときに「俺は面白いですよ」みたいな雰囲気を出すと逆に場の雰囲気がしらけちゃって求められるネタのハードルがすごいあがるからしらばっくれた方が良いんじゃないの。しかしそんな話も半裸で微笑むピンナップ・ガールと眼鏡のお堅い社長秘書のどちらが女としてイケてるかというの同じで、まったく好みの問題ですよね。アン・マーグレットみたいにばりっと健康的な方がいいのか、シャーロット・ランプリングみたいにセンシティヴなほの暗さがあるほうがいいのかとか。私が好きなのは若尾文子ですけど。なにがなにやらすいません。





「はじめから結ばれないあなたと私」

なんて歌ったのは見た目そっくりピーナッツよね、

それじゃあまたね!


(2011.911 配信)